プリキュアシリーズ前半戦の感想文
Pretty Cure
久々の更新でアレなんですけど、今回の記事はゲーム関係の記事じゃないです。
最近更新が滞っているというか、そもそもあんまりゲームのトロコンとかができてない元凶の話です。
私のTwitter(自称X)をフォローいただいている方には今更な話ですが……
元凶は〜〜〜〜〜〜コイツ!!!!!!!
プリキュアシリーズ!!!!!!!!!!!!
というわけで、今回の記事は深きぷいきゅあのドブに浸かってしまった哀れなオタクの布教記事となります。
今まで女児アニメに触れる機会がなかった方も、かつて女児だったお友達も。
この記事がきっかけでプリキュアに触れていただけると、私としては万感の思いです。
0.もくじ
- 視聴のきっかけ
- 今から見るならどれがいいの?
- 視聴済み作品の感想まとめ
- おわりに
1.視聴のきっかけ
そもそも私は、プリキュアというコンテンツにまともに触れた事がほぼありませんでした。キッズ時代に、妹の横でプリキュア5やフレッシュプリキュアを観ていた程度です。
当時、フレプリの展開には子供心に衝撃を受けました。かなり強烈な印象が残っています。ですがそれ以降、興味の対象がアニメからゲームへと移り、プリキュアを観る機会も無くなりました。
また、"大きなお友達"という概念は知っていましたが、「正直女児向けアニメでしょ?そこまでハマらんやろ」という感想を抱いていました。今思うと余りにも愚かです。愚かでした。
そんな私ですが、たまたまTwitterで見かけたイラストに惹かれ、十数年ぶりにプリキュアに興味が湧きました。
その作品とは、「ひろがるスカイ!プリキュア」です。初の"青キュア"を主人公に擁立した、プリキュア20周年記念作品です。
青を基調とした、可愛さとカッコ良さを兼ね備えたキュアスカイのキャラデザに惹かれ、当時配信されていた6話ほどを視聴しました。結果、見事にドハマりしました。
シリーズ全体の感想記事なので詳細は割愛しますが、「ヒーロー」というひろプリのテーマに対して、主人公の「ソラ・ハレワタール/キュアスカイ」が感情と葛藤を抱えながら成長を重ねる王道ストーリーにはある種の少年漫画じみた魅力があります。
その魅力に見事にハマった私は、「もしかしてプリキュアって面白いのでは?」という疑念を抱きました。そして「過去作観ようかな〜」という趣旨のツイートを投げていた所、TLの大きなお友達から「デパプリを観ろ(意訳)」というご教示を頂きました。
丁度大作ゲームをクリアして暇を持て余していた時期だった事もあり、軽い気持ちでデリシャスパーティ♡プリキュアの視聴を始めました。それがドブ沼への入り口だとも知らずに……
そしてプリキュアシリーズにハマって1年が経過した現在、シリーズ全20作品のうち半分以上の視聴が完了しました。
なんとなくキリがいいということで、プリキュアシリーズ前半戦の感想をここらで書き殴っていきたいと思います。
ネタバレは出さないように書いていくので、気になった作品があったら是非視聴してみてください。
2.今から見るならどれがいいの?
プリキュアという作品群は、ご存知の方も多いかもしれませんが、毎年ごとに作風がガラッと変わっています。
そのため、純粋にテーマやタイトルが気になった作品をとりあえず試聴してみるのがいいと思います。
20年分あるとタイトルやテーマを調べるのもまあまあめんどくさい!という方は、キャラデザをざっと見て気になったキャラがいる作品を視聴するのも一つの手です。
また、この記事を読んでいる時点で放送されている作品をリアルタイムで追うのも正解かもしれません。
そもそもが新陳代謝の激しい女児向けコンテンツであるため、良くも悪くも作品の関連グッズなどの回転が非常に速くなっています。
つまり、後追いでハマると地獄を見ることも多々あります。逆に言えば現行作品に関してはかなり手厚いため、万が一ハマっても安心して(?)コンテンツに浸ることができます。
関連グッズと言ってもガチャガチャや食玩などが多数を占めるため、お財布に優しいのもポイント。
この記事を執筆している時点では「わんだふるぷりきゅあ!」が放送されています。
こちらの作品については3.で言及しますが、どうぶつが好きな方はチェックすると幸せになれるかもしれません。
最後に一点。気になる作品があった場合、公式サイトは完走まで見ない方がいいかもしれません。追加戦士のビジュが載っていたり、ラスボス情報が公開されていたりするので……どの作品もできるだけ事前情報を仕入れずに見るのが一番かもしれません。じゃあこの記事の意味ってなんだよ
身近にプリキュアソムリエがいるならその方にお伺いを立てるのもいいかも。たぶん、というか確実にめちゃくちゃ喜んで選定してくれると思うので……
また、過去シリーズの1話はyoutubeの公式チャンネルで全て配信されています。
www.youtube.com気になる作品がありましたらぜひどうぞ。
3.視聴済み作品の感想まとめ
以下、私が試聴した順に軽く感想をまとめていきます。
ひろがるスカイ!プリキュア
全ての元凶。
「ヒーロー」をテーマに据えた、王道を突き進む作品。
幼き頃「ヒーロー」に命を救われた少女、ソラ・ハレワタールがさまざまな人と出会い、成長していくストーリーとなっています。
導入から完成度が高く、かなりジャンプ寄りの展開が続くため女児アニメに馴染みのない一般オタクでも見やすいと思います。
ソラだけでなく、取り巻く人々の成長と変化も見逃せない一作。
また、本作品の放映中に封切りがされた「プリキュア オールスターズF」は歴代映画の中でも最高傑作と呼び声が高いです。
ひろプリだけでなく、デパプリやトロプリ辺りを見てからオルFを見ると楽しいかもしれません。
もちろん全作完走してから見る……のもいいかも。
デリシャスパーティ♡プリキュア
元凶その2。
「ご飯は笑顔」をテーマに据えた、こちらも割と王道を突っ走る作品。
「デリシャスマイル〜」が口癖のよく食べる(オブラート)少女、和実ゆいを主役に据えた、食の大切さ、楽しさを説く食育作品に近いストーリーとなっています。
……と、ここまでは表向き。実際の内容は「ご飯は笑顔」という一貫したテーマを持ちつつもキャラクターの成長に絡めて丁寧に描いた作品となっており、一粒で2度美味しい作品です。
丁寧な描き方の一端として、幼児の姿から成長していく「コメコメ」と保護者視点の「マリちゃん」の存在を抜きには語れないでしょう。
メンタルが強靭で火力も高い(物理)主人公と、それに比べて己の無力さを痛感するコメコメのコンビ。
そんな二人がどのように成長していくのか、保護者視点で見守るマリちゃんの視点に入れ込んでしまい、感情移入度がかなり高くなっています。
食育作品が好きでない方もそうでない方も、一見の価値ありです。
トロピカル〜ジュ!プリキュア
1話から割とぶっ飛んだ気配を醸し出している「夏海まなつ」を主人公とする、破天荒な一作。
近代プリキュアに「トロピカってる」という概念を植え付けた元凶でもあります。
先述の「トロピカってる」が口癖の夏海まなつと、人魚の国からやってきた同国の次期女王である「ローラ」が出会い、互いに影響を受けながら前に進む作品となっています。
主人公の夏海まなつ、とは言いましたが今作はほぼローラとのW主人公と言えるでしょう。
基本的には「どんなことでもとりあえずチャレンジしてみる夏海まなつ」と「唯我独尊が海から生えてきたようなローラ」のコンビがぐいぐい物語を牽引する、やりたい放題で底抜けに明るい作風です。
しかし設定の作り込みや伏線の張り方が非常に巧く、足元を救われたと感じた作品です。
IQ3で見れる作風なんですけど、ロジカルに組み上げられた上でやりたい放題暴走してるので
全体的に安定して面白いのもグッド。
ただ一つの問題としては、あまりにも独自路線かつ唯一無二すぎるのでこの作品を初手に見ると魂がトロプリに幽閉される可能性がある点でしょうか。
1、2作気になる作品を試聴して「プリキュアってこんな空気感なんだな〜」ってのを掴みかけたあたりで試聴するのが一番オススメかもしれません。衝撃が段違いです(実体験)。
魔法つかい
百合。ドロッドロの百合。
こちらもW主人公作品となっており、普通(?)の中学2年生である「朝日奈みらい」とマホウ界と呼ばれる世界からやってきた「十六夜リコ」を主人公に擁立した作品。
私は普段百合作品をあまり摂取しないのですが、この作品は割と百合界隈では有名らしいです。
つまりそういうこと。
かなり王道の異世界ガールミーツガールな構成となっており、児童文学的な構成もよく見られます。
ただし話の筋はかなり明確かつ強靭に通っているため、大きなお友達でも楽しく試聴できます。
この作品のOPの歌詞に「ごめんね!今かけたの”魔法”じゃない”ご迷惑”かも!」というフレーズがありますが、その通りかなりドタバタした日常回も多いです。
そもそもリコが「落第を回避するためにあるかどうかもわからない伝説のエメラルド」を求めて人間界にやってくるところから話が始まる時点でかなりロックな生き様を感じられるかと思います。
そんなリコが、人間界でみらいと出会い、共に時間を過ごし、そして……な作品。
とりあえず49話まで見てください。心よりのお願いです。
そしてそんな魔法つかいプリキュア!ですが、なんと2024年1月より深夜枠で2期が放送されるとのことです。
anime-precure.com本編がめちゃくちゃ綺麗に完結している作品なので正直期待半分不安半分ではありますが、やはり楽しみなものは楽しみです。ぜひ1月までに本編を視聴して私と一緒に2期に備えましょう。
ネタバレ踏む前に見てくれ〜〜〜〜〜!!!!!!頼む!!!!!!!!!!
こんな記事読んでる暇があったら今すぐdアニ契約してスタプリ本編を見てください。
……閑話休題。
「宇宙」と「イマジネーション」をテーマに据えた一作。
UMAや宇宙人に憧れる一人の少女「星奈ひかる」が、惑星サマーンからやってきた「ララ」と出会う所から物語が始まります。
魔法つかいに近いガールミーツガールなスタイルの作品ですが、ストーリーは打って変わって壮大かつかなりはっちゃけています。日常どころか地球を飛び出し、ララのロケットに乗って変な惑星を訪問しつつ、さまざまな種族と交流を広げていく構成が目立ちます。
この舞台となる惑星の話が毎回面白く、またメインメンバーそれぞれがうまく見せ場を作れるように趣向が凝らされており、1話から最終話まで満足度の高い作品となっています。
また、変身バンクが「急に歌うよ!」なのもポイント。私は正直こういうミュージカル的な要素があまり好きではなかったのですが、この作品を通しで見てその考えをぶち壊されました。とりあえず全話見てくださいお願いします
設定の作り込み、伏線の貼り方、ストーリーの構成と展開、演出、キャラクター。ありとあらゆる要素が高水準にまとまった、シリーズの中でもトップクラスの傑作だと個人的には思っています。
映画も非常に出来が良いため、是非ご一緒にどうぞ。
今に至るまでのプリキュアシリーズの基礎を築いた大傑作。
主人公の「桃園ラブ」がひょんな事から巨悪組織ラビリンスに挑むことになる、王道巻き込まれ型ストーリです。
1.の項ではさらっと流したんですけど、私はキッズ当時にこの作品を妹の横でリアタイ視聴していました。私はキッズ当時の記憶があまり残っていないタイプの人間なんですけど、この作品に関してはかなり面白かったこともあり、かなり印象に残っている場面が多数ありました。
で、流石に今見たら「思い出補正だったか〜まぁ良い思い出だったな!」ってなるかな……って思いながら視聴を始めたんですけどこれがまぁ面白い面白い……
子供の頃はこの作品の魅力を1割も理解できていなかったんですね(それでも面白く視聴していたのはやっぱり作り手の技術の凄さでしょうか)。ストーリーがかなり壮大かつ子供には難しめなんですけど、今見ると作り手の情熱と愛が存分に伝わってきます。
中盤戦の「少年漫画を超えるレベルの熱いやりとり」や、終盤戦の「ヒーローものをやる上で避けては通れない問題への解」など、昔の作品ながら非常に見応えのある一作でした。
現代プリキュアの根幹を成した作品であるとともに、この路線が成功するに至った説得力を十分に持った大傑作です。是非見てください。
ヒーリングっど
かなりカロリー高めですが、間違い無く名作です。
主人公である「花寺のどか」がパートナー妖精である「ラビリン」と出会い、地球のお手当と呼ばれるプリキュア業に従事する作品です。
この作品のヴィランは「ビョーゲンズ」と呼称されており、その名の通り病原体・体調不良をモチーフとしたキャラクターが悪役を務めています。
そのため、プリキュアとビョーゲンズは根本から相容れない存在となっており、かなりシリアスな抗争じみた様相を呈しています。
また、基本的なパワーバランスがビョーゲンズ優勢で進むため、作品全体にもピリピリとした緊張感が漂っています。
ですが、それを吹き飛ばすが如きキャラクター性と芯の強さを持った花寺のどか/キュアグレースのおかげでそこまで暗い雰囲気とはなっていません。
また、パートナー妖精のラビリンも心強い味方です。可愛いだけでなく、しっかりと考えるタイプで、かつ折れない心を持っているベストパートナーとなっています。
他作品に例えるのはアレなんですけどガ○シュとかその辺に近い関係性ではないでしょうか。
作品を通して一貫した「お手当」というテーマを最後までブレずに描き切り、まとめ上げた名作です。カロリーは高いですが、是非一度ご鑑賞いただければ。
初代・MH
原点にして、頂点。
言わずと知れた初代プリキュアです。
主人公の「なぎさ」と「ほのか」がそれぞれ"光の園"の住人である「メップル」と「ミップル」と出会い、光と闇の抗争に巻き込まれるストーリー。
初代だけあり、ストーリーは荒削りですがその分プリミティブな面白さが光ります。
有名なのは8話のケンカ回でしょうか。プリキュアシリーズはかなり心情描写が丁寧ですが、その原点はここから始まったと強烈に実感させてくれる演出がとても素晴らしかったです。
右も左もわからない中、懸命に生きようとするルミナスの姿は他のシリーズではなかなか見られない秀逸な描写です。
映画も名作。特に「雪空のともだち」は完成度が高く、ルミナスのキャラクター性の確立に大きく貢献している気がします。
伝説のステゴロ描写に刮目せよ!!!!!!
キュートなビジュアルから繰り出される重い話!!!!!!
スイーツが大好きな少女「宇佐美いちか」が、スイーツの妖精「ペコリン」と出会うことによってはじまる物語。
テーマの「スイーツ」の通り、キャラクターデザインはかなりポップでキュートな雰囲気……ですが、話の中身はかなりシリアスかつ重いものが多いです。
プリキュアシリーズでは、特定のキャラにスポットを当てた所謂「個人回」が多く盛り込まれています。このプリアラという作品では、その個人回がかなり重い背景の元で展開される場合が多いです。
特に、兄弟姉妹にコンプレックスを抱えている人間にはかなりクリティカルヒットする描写が多めです(実体験)。
ですが、そこはプリキュア。最後にはきちんと解決し、明るく吹き飛ばしてくれます。それが唯一の救いとも言いますが!!!!!
また今作ではステゴロ描写を避け、「キラキラル」という能力を駆使して戦闘を行います。このキラキラるですが、ヒ○カのバン○ーガムじみた応用力を発揮する場面が多々あり、個人的に戦闘描写がかなり好きな一作となっています。
個人回は重いですが、作品全体を通してみればポップでキュートな明るく楽しい作品なので、一見の価値アリです。映画はぶっとんだ底抜けの明るさなので安心して見よう!!!!!!!!!
Yes!プリキュア5
1時代を築いた英傑。全女児のあこがれ。
5gogoは現在視聴中のため、プリ5に絞ってまとめていきます。
プリキュアといえば5!との呼び声も高い、初代と並び立つシリーズ代表作品。
主人公の「夢原のぞみ」が街角で偶然"パルミエ王国の王子"である「ココ」と出会う所から物語が始まります。
敵対組織「ナイトメア」との抗争を繰り広げるメインストーリーも見どころ満載となっていますが、この作品で語るべきはやはり夢原のぞみ/キュアドリームのズバ抜けたカリスマ性でしょう。
いつも笑顔で前向き、そんな少女が仲間とともに巨悪に立ち向かう。その仲間の鎹となり、立ち上がる力となるのはいつだってキュアドリームのカリスマ性、ポジティブな言動なのです。
人と人とを繋ぎ、それぞれの持ち味を活かさんとする夢原のぞみのマネジメント能力。プリキュアに変身した後も、それが失われるどころかカリスマ性へと昇華され、司令塔としての存在感を遺憾無く発揮する姿に全国の幼女が心を奪われ、憧れたのは必然でしょう。
もちろん、それは夢原のぞみとしてのパーソナリティがあってのことですが、そんなキュアドリームが仲間とともに成長していく姿には大人になった今だからこそ心打たれるものがあります。
かつて女児だった皆様も、女児向け作品を通ってこなかった皆様も。一度、プリキュアという作品に触れてみて、その上で今こそプリキュア5を再び鑑賞してみると何か新しい発見があるかもしれません。
4.おわりに
本当はデパプリを視聴し終わった時点で感想記事を書こうと思っていたんですけど、続けて視聴したトロプリも魔法つかいも面白すぎたせいで全く感想を書く機会が無いまま1年以上放置してしまいました。
当時はひろプリが放映されていましたが、現在は「わんだふるぷりきゅあ!」が絶賛放映中となっています。
こちらは主人公である犬の「犬飼こむぎ」が主人公となる作品です。
前半戦はかなり明るく能天気に進んでいましたが、29話でかなり重めの展開が降ってきたため界隈が騒然としています。
わんだふるぷりきゅあ!に関しては、このページに私の言いたいことを全部書かれているため、URLの掲載を以て紹介にかえさせていただきます。
www.toei-anim.co.jp>仲間を、友達を大切にする優しい心。
>誰かのために、誰かを想い行動する温かな想い。
>自分がみた夢のために、あきらめない凛々しい姿。
この3行に、わんぷりの全てが詰まっているような気もします。
まだ29話です。アマプラやdアニメ等、各種ストリーミングサービスで最新話まで配信されています。是非、是非一度ご鑑賞ください。そして私と一緒に「ぷいきゅあー!がんばえー!」しましょう。
では、私は5gogoの続きを視聴するので今回はこの辺で。
この記事を読んでいただいたあなたに、よきプリキュアライフが訪れますように。